当会では入会時は八級ですが、七級に昇級しないと真剣斬りの稽古が出来ません。
真剣斬りを中心とした居合ですので真剣斬りを早く始めたいというのは誰しも思うところです。
当会の七級への昇級項目ですが、いたって基本的な内容です。
胴衣、帯、袴を自分で着ることが出来る
胴衣、帯、袴を自分でたたむことが出来る
抜刀、納刀が真剣で行える(最初は模擬刀で稽古です)
七級の筆記試験に合格
あいさつ、準備、掃除、片付けを行える
物をまたがない
文章にするとえ、そんなに簡単なの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
他の居合の道場よりも早期に真剣での稽古を始められるように本当に最低限のラインをもうけています。
意外にも時間がかかったり、つまづいてしまうのが服を着る、たたむという刀を握る前の段階のところです。
小学生から参加できるようにしているせいか蝶結びが出来ない子がたくさんいます。
私が子供の頃と違って今は家で保護者が着せてあげてといったところが多いのだと推測します。
これをやっていてはいつまでたっても自分一人で胴衣が着れないのに技は大人顔負けという非常にアンバランスな成長をしてしまいます。
当会はそれを防ぐために道場内で胴衣を着ることとたためることを確認しています。
残念ながら、七級に至らず辞めてしまう方もいらっしゃいます。
前置きは長くなりましたが、アイキャッチ画像の彼は7月に入会したばかりの高校生。
何だか、清涼飲料水のCMに出てきそうなイケメンです。
わずか2回の稽古で七級に昇級です。ほとんどの方が七級になるのに2ヶ月前後かかるので非常に早い段階での昇級です。
服は教えた次の週からきちんと出来るようになっていました。
家に模擬刀があるらしく抜刀、納刀も自主練習でこなし、真剣を握っても模擬刀と変わらず抜刀、納刀が出来ます。
普通の人は真剣を持つと最初はかなりビビってしまい、模擬刀と同じように抜刀、納刀が出来ず少なからず時間がかかるのですが。
何年かに一人、こういう逸材が現れます。
斬らせてみたら肩の動きが大きく柔らかいためすごく良い斬れ方をします。
高身長で関節が柔らかく、熱意があるので続けたらものすごい剣士になるでしょう。
当会の期待のホープです!