熱田神宮奉納鍛錬 焼入れ

小学生から真剣斬りの居合道を行っている京都居合道会です。

焼入れ

火床一杯に炭をおこし刀身を加熱します。このとき、刀全体に火が行き渡るように鞴(ふいご)を使って手際よく作業をしなければなりません。

赤く染まった刀身を水槽の中に一気に投入して、急速に冷やすことを焼入れと言います。

焼入れは、経験と勘がすべてと言われ刀の出来はこの一瞬にかかっているので、藤安刀匠にとっても緊張の一瞬です。

さらに、焼き戻し作業を行い、焼入れで緊張している刀身に粘りを持たせ、本来の折れず、曲がらず、良く斬れる日本刀が完成するのです。

焼入れの後、砥石をかけ焼入れの具合を確かめ、刃文の出来を刀匠自らの目で確かめる作業は刀匠にとって一番楽しい瞬間だと言われています。

こうして、10㎏近くあった玉鋼は沸し打つの作業の繰返しの中で不純物を取除き鍛錬され、重さおよそ1㎏の日本刀(今回は薙刀です。)に姿を変えていきました。

 

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